バレーボール指導者・保護者のためのすごく分かりやすい小学生バレーボール【主審編】

審判

【まえがき】

主審の大変さ・・

私も小学生指導者をし今年で10年を迎えておりますが、県大会や地域の大会を見てみると、学生の頃バレーボールをしていた保護者さんやバレーボールに携わっていないけど、お子様の為に頑張って審判講習を受けた保護者さんが審判され、すごく大変な思いをされているのを共感します。

おそらく保護者さん同士で勉強しあったり、年に数回の審判講習会に参加したり、ルールブックを熟読をしたりして日々奮闘されているのでしょう。

私も講習会や大会などに赴いた際は、A級審判や大きな大会では国際審判の人に質問などし勉強したものです。しかしルールブックの中身やA級審判の方から聞いたとしても専門用語や難しい言葉が多く、理解するのに時間がかかりませんか?

また肝心な細かい点が載ってなく悩んでしまいませんか?ここではそういった方たちに少しでも、力になれるよう私なりに分かりやすさや間違いやすい点を解説していきたいとおもいます。

プロトコールについては、他の記事でも投稿しておりますが皆様の要望でもっと詳しくということでしたので、新たに作成しております。

ぜひこのページを印刷してご活用ください。

【主審の責務】

※詳しい説明は後半でしていますので、ここは飛ばしても構いません。まず主審を語るうえで主審の責務(主審が責任分担)があります。簡単にいうと主審が責任もってする範囲ですね。

ルールブックでは

1:競技エリア、ボールやその他の用具の状態を点検する

2:両チームキャプテンと共にトスを行う

3:チームのウォームアップをコントロールする

4:チームに警告をする

5:不法な行為や遅延行為に対する罰則を適用する

6:サーバーおよびスクリーンを含むサービングチームのポジションの反則

7:ボールをプレーするときの反則

8:ネットの上方の反則と、主としてアタッカー側のタッチネットの反則

9:リベロとバックプレーヤーのアタックヒットの反則※小学生は適用なし

10:自チームのフロントゾーン内にいるリベロが指を使ったオーバーハンドパスで上げたボールを他の選手がネット上端より高い位置でアタックヒットを完了したとき。※小学生は適用なし

11:ボールがネット下の空間を完全に通過したとき

12:バックプレーヤーがブロックを完了したとき。※小学生は適用なし

13:相手コートに向かうボールの全体またはその一部が許容空間外側のネット垂直面を通過したときあるいは主審側のアンテナにボールが触れたとき

14:サービスボールや3回目のヒットされたボールが主審側のアンテナ上方や外側を通過したとき

15:試合終了後、記録用紙をチェックし、サインする

という15項目が主審の役目となります

しかしながらこれだけを見ても「用具の点検とは何をみるのかな?」「チームのウォームアップのコントロールはどのようにとるの?」などわかりづらい点がございます。

1・2・3は基本プロトコール前後に行うことですので、次にプロトコールについて説明します。

【プロトコル】

プロトコルには、3セットマッチの場合と5セットマッチの場合で時間が違いますが、今回は3セットマッチの場合でお伝えします。少し地域特性があるかもしれませんが、参考にしてください。まず始めに、大会要項もしくは連絡で、当日〇〇時~「代表ミーティング及び審判ミーティングを始める」と伝えられているかと思います。今回はわかりやすく説明したいので8:40にしましょう。この時に当日の注意事項等も知らされるので聞き逃さないようにしましょう。多くの大会では要項に記載ありますが、コートが複数ある時には、どのコートが「短管」「長管」なのかも確認してください。

8:40集合小学校バレーボールではこの時に、審判講習受講証明などの提示を求めてくる場合があるので受講証を持参提示し確認していただきます

「第一試合は9:10プロトコルでお願いします」といわれるので、プロトコル時間の確認。この時に運営側の言い方によって、うん?となることがあるので、注意して聞く、判らなければ確認してください。よく間違うのは「9:10試合開始してください」と言う方もいらっしゃるのでこの場合は8:58プロトコルです。プロトコルとは、さあ試合を始めるための形式をしましょうという事ですね。3セットマッチの場合はプロトコルの時間は12分なので、諸々済ませて9:22に最初のサーバーへのサーブの吹笛です。

審判をする試合が近づいてきました。審判をするための準備物です

まず審判服に着替える。ただ地域の大会ではワッペンだけでもよかったり、審判服は上着だけでよかったりもします。ただし全国規模の大会になると、審判上下服・審判靴・ワッペンの4点セットになります)

ワッペンの付ける位置はルールブックでは胸の位置となっていますが、正確には胸の間(谷間くらい)です。道具3点セットの準備。審判するコートの笛(短管・長管)・コイン・腕時計短管・長管については電子ホイッスルとかではなく(コロナの中では予防のため電子ホイッスル可)公認のもの(モルテン・ミカサ)コイントスについてはローカルでは「じゃんけん」や「硬貨を使ってトス」もかまいませんが、公認のコインで行うと信頼感が増しますので推奨します。これらを準備したら、プロトコルの5~10分前にコートに行きましょう

大体この場合9:00くらいから両チームが準備したり、アップのためボールを触っております。

この時に主審が、用具の点検をします。確認する点は多くありますが、主に確認する点は2点。

1点目:アンテナがずれてないか

2点目:審判台の位置が適切か(審判台に立った時目線がネット上端から50㎝前後になっている)

その他確認事項:主審・副審で設営等の確認。白帯やアンテナがズレていないか、ネットの高さが合っているか。計るときは両サイドのアンテナ部分と中央で計り、中央が基準ぴったりになるようにします(大体両サイドアンテナが1~2㎝高いくらいがちょうど)、そしてボールの確認。空気圧・表面に損傷などないか?記録員と線審の確認。出来ればここまで(ネットの確認した後くらいに)には、副審が各チームのラインアップシート(目玉)の提出をお願いし記録員には記入させておくと良いです。記録員の書き写した内容を確認しましょう。

小学生の大会ではほとんどの大会で記録員・線審は小学生がします。この時に心構えを伝えることが大事です。私は必ず記録員には、合図はまっすぐ手を挙げる、記録に戸惑った・間違った・サーブ順が違うかも?など気になることがあったら、間違っててもいいので副審に伝えてね。線審には、自分のジャッチには自信を持ってね。ただ、私(主審)が気になった時は呼ぶから一緒に確認しよう。そして、ジャッチが分からないときは判断不能を迷いなくしてね。と伝えます。これを伝えるだけで、審判団として上手くやっている感じが増します。


プロトコル【12分前】

主審は吹笛して両チームのキャプテンと監督さんを呼びます。「キャプテンと監督さんお願いします」と吹笛後に呼び掛けてもいいですし、合図を出しても構いません(自分の手のひらで胸の下を平行に移動させる・・キャプテンであるナンバーのアンダーラインを指すという感じです)場所としては記録員の前くらいがよいです。両キャプテンに握手をし、監督さんともします。その後大会によって違うルールや注意事項を簡単に伝えます。

例:2セットマッチの場合は得失点差になります、3セットは行いません。今日は暑いので、汗でボールが滑りやすいのでこまめにボールは変えましょうなど。ただし戦術については述べてはいけません。

11分前】

次はコイントスです。コイントス後に障害物に当たるとやり直しになる為、記録員の前ではなく、少し左右のどちらかに開きます。そして主審がコート側に立ち両サイドに両キャプテン、ベンチ側に副審とひし形のような隊形で、まずはコイントスの結果に対しての選択方法を伝えます。ここではAチームとBチームにします。まずは、表が出たら裏が出たらどちらかを伝える。「表が出たらAチーム・裏が出たらBチームが先に選択できます」続けて「出たチームがこれから伝える3つのうち1つ選択できます、出なかったチームが残りの2つのうちどちらかを選択してください」と言ってください。そうしないと、必ず先に出たチームは「サーブで」「コートで」「カットで」と単語のみを言うのでサーブをどうしたらよいのか判断できかねます。続けて3つとは「サーブを先に打つのか?」「コートを選ぶのか?」「サーブカットをするのか?」この3つです。Aチームがサーブを打つを選択すると、必然的にサーブカットはBチームになりますのでBチームにはコートはどちらにしますか?と聞いてください。例えばAチームが最初にコートを選択した場合、Bチームはサーブを打つのか、カットするのかの選択がありますのでそのように聞いてください。選択が決まれば、副審が記録員に伝えた後キャプテンと監督さんにサインを求めるよう案内します。

10分前】

次に公式練習になります。スパイク練習を行いたいので、多くのチームはチーム毎で公式練習の時間をとりますが、両監督の要望があれば2チーム合同6分で行う事も可能です。それぞれの場合は3分です。先に公式練習をするのは、先ほどのコイントスで先に出た(勝った?)チームになります。この時に副審と時計を合わせます(ストップウォッチ機能にしておく)そして、一番最初のボールアクション(大体監督さんやコーチがボールを打ったり、送ったり)と同時に「主審」が吹笛し同時にストップウォッチを進めます。そして3分になったと同時に「副審」が吹笛します。合わせて6分になった時点で「主審」が吹笛し公式練習は終わりです。(合同6分の場合は中間の副審の吹笛は有りません)

【4分前】

選手をエンドラインに整列させるよう促してください。整列の確認をしたら、記録員側から見て支柱の左側に主審・右側に副審が立ち、そのまま主審台の前まで歩きます。そのままコート側に振り向き、両手を90度に水平に挙げて吹笛しながら、その両手を前で合わせます。すると選手がネット越しに相手チームと握手を交わし、その後主審・副審の前に来て握手を交わします。Aチームのキャプテンと握手したらBチームのキャプテンと代わって握手をし、主審・副審は移動しなくていいです。その後主審・副審が向き合って握手をしてください。季節によっては「感染症」や「インフルエンザ」などの影響で握手を省略することもありますので、その時はエアー握手で構いません。その後主審は審判台に登ります。
審判台に登ったら、審判団全員を見回してください。線審に不安な子がいないか?得点版が見えにくい位置に配置されていないかなど。そうしている間に、副審が両チームのラインアップシートを確認し、サーバーにボールを渡しています。最初のサーバーが正しいかなど確認した記録員が副審に対して両手を挙げてサインを出したのち、副審も大丈夫という事で両手を挙げサインを出します。それを確認した後、最初の吹笛までで12分(プロトコル)です

【試合開始】

次にルールブックには載っていないけど皆さんが良く間違っている細かいけど知っておきたいことを説明します。まずは、「ジャッチ前の吹笛するタイミング」です。プレイ間のハンドシグナルなどは、他の投稿でしたいと思います。


ここで質問です。

選手Aがサーブカットし上手くセッターに返らず選手Bがカバーそして選手Cが相手コートに返そうとしたが相手コートに返らず自コートに落ちた場合はどのタイミングで吹笛すると思いますか?

答えは自コートフロアに落ちた瞬間です。そしてハンドシグナルはインです。そしてインのハンドシグナルは、人差し指で床を指す人がいらっしゃいますが手のひらでコートを指します。人差し指の場合を指す場合はペネトレーションフォルトの場合です。ボールがネット下を通過した時(センターラインを指す)サーバーがエンドラインを踏んでサーブを打った・またはサーブエリア外でサーブを打った(エンドラインを指す)※小学生はポジショナルフォルトがありませんので、割愛します。
この時に間違った吹笛をする方として、選手Cが触ったボールが絶対に返らない方向へ飛んだ瞬間に吹笛する人がおります。例えそうだとしても勝手に判断してはいけませんこれは間違いです。
これは吹笛するタイミングが反則があった瞬間だかです。例えば選手Cが上げたボールを返らないと確認した4番目の選手Dがキャッチした場合はフォアヒットになります。また選手Cが上げたボールがそのまま体育館の障害物に当たるとアウトになるからです。
吹笛のタイミングとしてサーブ開始の吹笛については、まず記録員が点数・サーバーのチェックをし終えると手を挙げてくれます、その後副審とアイコンタクトし問題なければ吹笛です。

次に小学生バレーボール主審でありがちな間違いなのは、プレイ中からジャッチまでの立ち位置です。
前項にも記載しているように、目の高さはネット上端から50㎝が望ましいとされています。プレイ中は目線の高さをキープしつつ体はボールが行く先に少し乗り出します、スパイクの時はアタッカー側のタッチネットは主審の責務です。少しアタッカー側に身を乗り出しネット上端の反則とアタッカー側のタッチネットを見ながら、ボールが相手コートに通過すると同時に相手コートに体を向け乗り出します。


そしてもう一つ、ジャッチが起きた時小学生バレーボール主審でよく見かけるのが、ハンドシグナルを反則があったチームに体を向けて行っている主審です。アウト・イン・タッチネットなど主審から見て右側のチームの行為だとしても審判台に正対してハンドシグナルを行います。
次にタイムのハンドシグナルです。両手で英語のティー作ります。右手が上なのか下なのか?これにも実は決まりがあります。タイムをとったチームの方向に指先が向くようにティーを作ります。仮に主審から見て右側のチームがタイムをとった場合は・・です。

最後にこれは、B級審判の人もよく間違うことなのですが、スパイクを打った時にボールが自チーム上端白帯に当たったとします。これは何も無ければボールが相手コートに超えないもとのとします。しかしこれに相手チームがブロック行為しており、上端白帯に当たったと同時にブロックの手にも触れたとします。このジャッチはどうでしょうか?これは、プレイが続きません。仮にブロックの手に触れスパイクを打ったチームがブロックフォローでボールを拾ったとしても、この場合はフォアヒットになります。この判断はすごく難しいですが、本来であれば超えないボールだとするとそのようなジャッチになるそうです(国際審判確認)


後、吹笛が一定のリズムでない方もおります。試合開始・終了(セット間含む)の吹笛は少し長めにピーーーーと吹笛します。その他はピーと吹笛します。(文字なのでわかりづらくすみません)いいスパイクしたから長めの吹笛や、サーブの吹笛が長い方もいらっしゃいますがこれも間違いです。

3セットマッチ・5セットマッチの場合の最終セットはまたコイントスで、サーブを打つのか・コートを選ぶか、サーブをカットするか決めてください。
ここまでが試合間での注意事項です。

【試合終了】


試合終了後ゲームセットのハンドシグナルをだし、審判台から降ります。そして、セット開始と同じく、エンドラインに選手。記録員から見て右側に主審・左側に副審の状態で両手を水平に上げ前で合わせ吹笛で選手同士がネットまで歩み寄り握手、その後両キャプテンと主審が握手です。
主審・副審は記録員のところに行きます。まずは両キャプテンを呼びサインをしていただきます。この時点で両キャプテンがサインをすると以降の確認等の申し出が一切受付できません。その後・副審→主審の順でサインをし終了です。
以上になりましたが、いかがでしょうか?まえがきにもあるように、保護者さんがされる審判というのはお子様がバレーボールしれいる数年しか活かすことができない人ほとんどで、本当にお子様への愛情が感じれます。そういった保護者さんに少しでも力になれば幸いです。

【副審とラインズマン編はこちら】

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